保険適用のピルで貧血も改善

現在、保険適用の低用量ピルは、ヤーズとルナベルの2種類です。ヤーズは、エストロゲンを20㎍に抑えた超低用量ピルで、月経困難症に適用されますが、海外ではPMDDにも効果があるとされています。ルナベルは、子宮内膜症にともなう月経困難症にも適用があります。
月経困難症は、月経時に下腹部痛や腰痛、下痢、発熱、嘔吐などがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。鎮痛薬を服用しても痛みが続く場合に、低用量ピルを処方すると、経血が減ると同時に症状が改善するケースが多く見られます。この場合、保険適用になります。
月経のある女性は、多くが「かくれ貧血」で潜在性鉄欠乏の状態です。疲れやすい、めまいや頭痛がある、爪が割れやすいなどの症状は、鉄欠乏が原因の可能性があります。毎月の月経で出血があるため、健康な人でも貧血になりがちですが、子宮内膜症などで月経の量が多いと、鉄欠乏性貧血になります。この場合、子宮内膜症の治療で経血が減ると、貧血の症状も改善します。
保険適用のヤーズとルナベルは、どちらも28日周期ですが、ヤーズは実薬を24日間m偽薬を4日間服用し、ルナベルは他の低用量ピルと同様、実薬を21日間服用して7日間薬を休みます。
ルナベルには、低用量タイプと超低用量タイプがあり、まず超低用量タイプを優先して処方されます。ルナベルもヤーズも、処方されたら、毎日同じ時間に1錠ずつ服用します。
どちらも、乳がんや子宮がんのある人は服用できません。また、血栓を作りやすくするため、血栓症リスクのある人は服用できません。血栓性静脈炎や肺塞栓症のある人は服用できす、35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人も禁止されています。